B向けのロボットビジネスが立ち上がってきた?
ここ最近、B向けのコミュニケーションロボットの事例が増えてきた。
パルロ(富士ソフト)、Pepper(ソフトバンクロボティクス)、Tapia(MJI)、Sota(ヴイストン)、ロボホン(シャープ)、ナビロボ(ロボットゆうえんち)、アクトロイド(ココロ)など。
C向けにも販売されているのもあれば、そもそもB向けのロボットもある。C向けのロボットの話よりも、B向けのほうが直近では多いように思える。
その中でも、気になった事例をいくつか。
・Tapia・・・「変なレストラン」での事例
【ハウステンボス】ロボットの王国「変なレストラン」レポート | ロボスタ
この記事の通り、ハウステンボスの「変なレストラン」では多くのロボットが働いている。こういう形で、法人がロボットを運用し、コンシューマー向けのサービスとする形態は、ひとつのパタンと言える。
その中で、Tapiaは、各テーブルで、入退店管理などのお客向けのコミュニケーションを担当している。
おそらく、この変なレストランのために、カスタマイズを施していると思われる。
・ロボホン・・・法人向け料金プラン追加
このブログでも記載したように、ロボホンの法人向けの料金プランが発表された。
当初は、コンシューマー向けの振り切った商品のように思えたが、
法人需要もあるのであろうこのような料金プランが発表。
ロボットはまだまだ高いし、一般消費者では手を出しにくい。
高額なものゆえに、B向けでも販売数を伸ばしていくのは、重要なのだろう。
・アクトロイド・・・普及モデルの開発
ココロのアクトロイドの普及モデルの開発が発表された。
価格は、900万円からとなっている。
従来は特注品が多く、2000万~2500万円程度と高価なため商用利用が限られていた。
この価格から比べると、半額以下となる。
それでもまだまだ高いが、法人で恒常的に使う用途があれば、費用対効果は見えてくるケースも多いのだろう。
高額、運用が難しい、メンテナンスが必要・・・。
このような課題の中、法人でのロボット利用のほうが、C向けよりも立ち上がりが早い部分も出てきている。
何にしろ、ロボットが使い続けられる分野が増えることが、この業界にとっては重要。
2020年の東京オリンピックに向けて、コミュニケーションロボットのB向け事例は加速的に増えていくことだろう。
(参考データ)
コミュニケーションロボットの企業需要動向(2016年1月) - 株式会社 MM総研